大学生になると、それまで小中学校や高校とは違ってレポートの提出を求められる機会が多くなります。作文とは違い、論文とも違うレポートは、どうやって書くの?と頭を悩ませる人も多いでしょう。
しかし、何事にもコツがあるように、レポートにも書き方、上手な構成にするコツがあります。大学の教授が採点する時に、最も大切だと感じているのは「考察」です。考察に意義やオリジナル性があり決して一般的ではない視点や考え方があれば、高得点を取るのは間違いありません。
そして、考察を書く上での根拠やデータをしっかりと提示することも大切です。今はこのような傾向があること、そして実際にこんなデータが出ている、自分はこれらからこのような結果を導き出しました、と書くことが出来ればもう大丈夫です。考察やデータを述べる上で必要なのが情報収集ですが、最近ではインターネットで簡単にたくさんの情報が調べられますので、それを利用するのは勿論構いません。しかし、それをコピペしたり、ちょっと自分の言葉に置き換えて書くだけ、では高得点は狙えないでしょう。誰かの文章をそのまま引用する時には、しっかり引用元の情報も書くようにしましょう。更に調べた情報を使って、一歩突っ込んだ自分の考えを述べるくせをつけてください。提示されるものは同じ言葉を調べれば皆一緒ですから、そこからいかにオリジナリティを出せるかが他者との違いを得る方法です。
また、書き方の初歩的なミスをしている方も多いので、それにも注意しましょう。レポートは小説ではないので起承転結が必ずしも必要なわけではありませんが、それでも書き出しと中盤、結論の3つは外せません。書き出しでは何が目的でこの文章を書いているのか、ここからどのような事を知らせていくのかを明確にし、中盤には知りえた情報とその例などを述べます。そして結論として、最も重要と思われることを書きましょう。
口調を統一することも、読みやすい文章を作ることで重要です。例えば「~である」というである調で書いていたのに、あるとことは「~です」とですます調になっている人がいますが、読む方にしてみれば非常に目にひっかかります。口調は統一するようにしましょう。そして同じ末語が続かないようにも気を付けてください。「ます」「ます」「ます」と3回続けば、目が滑ります。
図表や例文は、基本的にはレポートの真ん中に配置する必要があります。真ん中に配置することで構成のバランスが良くなります。